朝食を摂る事は、脂肪を燃焼するために効果的だとされていますが、実際のところはあまりダイエット効果は内容です。

朝食のダイエット効果は期待できない

一日で一番大事な食事は朝食である、という話はよく言われています。特にダイエットをしている人は朝食に重きを置いている人がいると思います。

しかし、様々な研究の再調査の結果、一日の最初の食事は体重を落とすことには関係なく、ダイエットの戦略としては必然的には推奨されないことが分かりました。

以前から行われていた研究では、朝食の摂取は体内の代謝を活性化させ、一日の過食を防ぐ効果がある事を示唆してきました。英国栄養士会は、朝食を摂っている人は摂っていない人に比べてバランスの良い食事習慣を持っており、肥満になりにくく、体重を落とすのにも成功しやすい事を明らかにしています。

しかし、新たな批評はこの考えに疑問を呈しているようです。また、朝食を抜くことによって起こる体内時計の不調や体重増加といった影響にも異論を唱えています。

オ-ストラリア、メルボルンのモナシュ大学は、イギリスを含めた高所得国における朝食と体重に関する13の研究を調査しました。集められた結果では、朝食を食べた人と食べなかった人のの間にほとんど違いは見られず、平均0.44㎏食べなかった人の方が軽い結果となりました。更に、朝食を食べた人の方が一日に260kcal多くカロリーを摂っていた事が判明しています。

よって、再調査の結果、朝食を抜くことによってその後に朝食の分を補うことは無かったことが分かります。研究者たちは大きな代謝の違いも見られなかったことを発見しています。これは、朝食が一日のカロリー消費量を上昇させて体重減少を促進させるというセオリーに根拠がない事を示しています。

著者たちは、研究の全体的な質が低く、より多くの研究が必要であると述べています。

彼らの研究成果はBritish Medical Journal(BMJ)で公表され、その中で研究者たちはこう言及しています:「この研究では、伝統的に行われてきた習慣であるにもかかわらず、朝食を加えることはダイエットに体重を落とす良い戦略にはなり得ないことを示している。成人にダイエットのための朝食を推奨するときは、逆効果になる可能性もあるため、注意が必要だ。」

更に加えてこう供述しています:「ダイエットしている人が朝食を摂るべきか摂らないべきか、そして、全体的な体重管理における朝食摂取の役割を立証するために、さらなる高品質の、ランダム化された客観的視点からの実験が必要だ。」

朝食が一日の中で一番重要な食事である事は1917年以来メディアで主張されてきているが、ダイエットの方法として朝食摂取をサポートする証拠が少数しかない。」研究では、規則正しく朝食を摂る事で、子供の集中力や注意力の改善などの重要な影響も得られる事を示している。

イギリス栄養士会の認定栄養士であるFrankie Phillips博士はこう述べる:「研究の中には朝食を摂る人の方が健康的な体重である傾向を示しているものもある一方、ダイエットの手段として朝食を食べる明確なアドバンテージは無い。今回の研究は、単純な朝食の摂取はダイエットのための魔法のレシピでもなんでもない事を顕している。」

「もし朝食を進んで食べているなら、それをやめるのではなく、何を食べているのかを一度見直してみてほしい。朝食はバランスの取れた、栄養豊富な食事を一番摂りやすい時間帯でもある。そのため、全粒粉のシリアルと無加糖のフルーツジュースに牛乳、そして紅茶といったシンプルな朝食でも、タンパク質や食物繊維、多量のビタミン・ミネラルにファイトケミカルなどの栄養を供給してくれる。」

「もし7時に起きて朝食を摂る気分でないのなら、仕事場で食べれば良い。しかし、後になってお腹がすいた時に近くのコーヒーショップでチョコレートマフィンとラテを食べるよりは、自分で朝食を用意して持って行った方がはるかに良いのだから、しっかり食べるものは計画するべきだ。」