ミネソタ大学によって公表された新たな研究では、健康的な食事の広域な導入は、農業や食料生産による環境への影響を大きく低下させる事が明らかにされました。

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栄養価の高い食物は健康に悪い食物より環境に良い

朝食、健康的食事

今回行われた研究では、初めて食事の健康への影響と環境への影響を結びつける事となりました。

米国科学アカデミー紀要(PNAS)にて公開された研究報告では、動物肉などの食べ物は環境面・健康面共に悪い影響を及ぼす一方で、健康に良い影響がある食べ物は環境への影響も非常に少ないものであったと結論づけています。

人間の日々の食事は健康への影響があるのと同時に環境への影響もあり、健康を意識して食事を摂る事は、より持続可能な環境を形作るものでもある事が研究結果より示唆されています。

研究では、15種類の異なる食物グループの摂取が、5つの健康効果と5つの環境への悪影響にどのように関係しているかを調査しました。

結果として得られたものとして3つが挙げられます:

  1. ほとんど全ての健康に良い食物(全粒粉のシリアル、果物、野菜、豆類、ナッツ類、オリーブオイルなど)は環境への悪影響が最も少なかった。
  2. 同様に、疾患へのリスクの増加が最も大きい食物(主に豚肉や牛肉、マトン、羊肉などの加工・非加工肉)は一貫して環境への悪影響が最も大きかった。
  3. 2つの例外として、魚類は一般的に健康的な食べ物である反面、環境への影響は中程度であり、逆に健康に悪いとされる砂糖入り飲料は環境への影響は少なかった

これらの結果から研究者らは、より多くの健康的な食物への遷移は環境持続可能性を改善する可能性がある事を明確にしました。

更にこの研究は、今年の8月に発表された国際連合の健康指標(気候変動抑制のための植物基盤の食事の推奨)を強調する結果にもなりました。

研究に関わった研究者らは、私たち全てが食物の健康への影響を考えることの重要性と、栄養を優先することで地球環境への利益も同様に得られることの有益性を指摘しています。

参考文献

  • Clark, A. M., et al. (2019). Multiple health and environmental impacts of foods. Proceedings of the National Academy of Sciences. DOI: 10.1073/pnas. 1906908116