これまでに行われてきた研究に反して、新たな5つの組織的研究(systematic studies)では赤肉や加工肉を現在消費しているように食べ続けても、健康に対する影響は小さなものであると結論づけています。

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健康のために赤肉・加工肉の消費量を減らす必要はないか

肉・食肉・加工肉・赤肉

国際研究者の一団は、これまでに発見された証拠となる情報を組織的・系統的に分析し、成人においては、これまでと同じように赤肉や加工肉を消費するべきであると推奨をしています。

研究者は4つの系統的分析を行う際に、ランダム化比較実験や観察研究などの客観性が高く、循環代謝疾患やがんの発病と赤肉・加工肉の関連性・影響について調査をしている研究結果に焦点を置きました。

54000人を対象とした研究でのレビューでは、食肉消費と心臓病、糖尿病、がんとの間に関連性がないことが明らかになっています。

他の3つのレビューでは、数百万人規模で行われた研究において、週に赤肉yと加工肉の消費を減らしたグループは、以上に挙げたような循環代謝疾患やがんのリスクのごく小さな低下が見られていますが、2つの事象について関連性があるかは不明です。

研究者たちは5つ目のレビューも行い、消費者は赤肉・加工肉が健康であり、味も美味しく、日々の食事内容を変えることに否定的であるという、食肉消費に対する価値観に対するアプローチも行いました。

しかし、これらの系統的研究結果は、現存する多くの栄養摂取ガイドラインに反しています

今回の調査は、GRADEと呼ばれる評価基準が組み込まれている他、厳格な系統的研究の手法が用いられていることによって、非常に信頼の得られる結果が出されていることが指摘されており、健康面への影響については精密な結論が得られていることが示唆されています。

そのため、ガイドラインに盲目的に従うだけではなく、今回のような質の高い組織的・系統的に行われた研究の推奨に耳を傾けることも、これからの健康を考える上で重要な要素になります。

健康という側面だけで考えた場合には、これまでと同様に赤肉・加工肉を摂取することが推奨されている一方で、動物福祉や環境への影響を考えた場合には異なる結論が導かれる可能性があり、一概に食肉を促すことはできないようです。

参考文献

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