コネチカット大学の研究によると、ゴールドジムやエニタイムフットネスなどのアメリカで有名なトレーニングジムで提供されているタンニングマシーンは健康被害を引き起こす可能性がある事が示唆されています。

トレーニングジムのタンニングマシーンは健康を損なう危険性

運動やトレーニングは癌のリスクを低下させると指摘される事が多い中、数年前に公表された研究では、運動とメラノーマ（悪性黒色腫と呼ばれる皮膚癌の一種）に関連性がある事が発見されています。

コネチカット大学の研究者たちは運動と皮膚癌の関係性を、ジムで提供されているタンニングマシーンと結びつけ、アメリカでどの程度タンニングマシーンがジムにあるのかを調査するに至りました。

アメリカ国内で大規模なチェーンであるエニタイムフィットネス、ゴールドジム、プラネットフィットネス について、アメリカ主要５地域（北東部、南東部、中西部、南西部、西部）の中の33州のうちの1927店舗でタンニングマシーンが利用可能かを調査しました。

結果として、合計で4660のタンニングマシーンがジムに存在しており、78％以上の割合で提供されている事が判明しました。特に中西部では87％のジムでタンニングマシーン利用可能であるようです。

タンニングサロンはすでに多くが消えている中、ジムがその代わりの日焼けを助長する環境として使用されている現状がある事が推測されており、「ジムが健康」というイメージが「タンニングマシーンも健康」という勘違いに結びついているのだと説明されています。

皮膚癌はアメリカでは最も一般的に診断されている癌であり、日本では比較的症例は少ないようですが、近年増加傾向にあ流ようです。メラノーマの発症は特に若い女性が多く、強い紫外線への暴露が主な原因です。

また、タンニングマシーンによる紫外線は特別発ガン性があるようで、アメリカで診断される皮膚ガンの40万件以上の症例は単に具マシーンの使用によるものである事が2014年のメタアナリシスで判明しています。

参考文献