テストステロンは代表的な男性ホルモンであり、主に男性に多く見られるホルモンです。「じゃあ女性には関係ないホルモンなの?」と言われると、関係は大アリです。

男性に比べると女性の中でのテストステロン分泌量は少ないですが、女性ホルモンとのバランスを保つ事は体にとって非常に重要になります。

この記事のポイント
  • 女性の体でもテストステロンが分泌されている
  • 筋肉・骨の増強、ダイエット効果など様々な効果がある
  • テストステロン値が高すぎると悪影響を与える
  • 健康的なテストステロン値を維持しよう

女性におけるテストステロンの役割・影響

女性ホルモンと男性ホルモンのバランスを整えることによって、健康的な生活を送る事ができます。

テストステロンは、男性的特徴を形作ったり、筋肉を増やしたり、生殖機能を向上させたりなどなど、多くの役割が認められています。

テストステロンは、男性と女性の中で基本的に同じ働きをしますが、男性のテストステロン分泌量は女性の10倍ほどです。ですから、女性は男性のように筋肥大や髭、声変わりなどの特徴が著しく変化はしないのです。

しかし、女性も卵巣などの性機能器官でテストステロンは生成されているため、男性ホルモンは体の中でしっかりと機能しているのです。

では、テストステロンの値は、女性にどのような影響を与えるのか早速見ていきましょう。

筋肉・骨の強化と脂肪燃焼

テストステロンには強い筋肉肥大作用があります。そのおかげで、男性は女性よりも筋肉をつけやすく、体脂肪率は低くなる傾向にあるのです。

ですが、少ないながらもテストステロンは女性の中でもしっかりと筋肉と骨を強める働きを果たしてくれます。バランスの良いホルモンレベルは、女性らしい身体づくりを助けるだけでなく、長期的な健康維持にも役立ってくれます

更にうれしい事に、筋肉の増加は代謝の増加にもつながり、体に溜まっている脂肪を燃やしやすくなります。つまり、テストステロンには間接的なダイエット効果があるという事です。

逆に、テストステロン値が低すぎると、筋肉や骨の衰えは男性よりも顕著に表れ、骨粗しょう症になる可能性が高まってしまいます。

若さを保つ

若さを保つためには、体全体の機能がしっかりと働いていないといけません。身体の機能を十分に保つためには、身体を動かすための筋肉や骨も十分についていないといけません。

テストステロン値が正常であれば、筋肉や骨といった体の組織を形作り、運動や日常生活での動きも活発に行う事ができます。運動や活発な行動は、細胞の衰えを防ぐことができます。

つまり、

  1. テストステロンが筋肉・骨を強くする。
  2. 運動・日常生活が活発に行えるようになる。
  3. 細胞が衰えにくくなる。
  4. 若さを保つ事ができる。

少し遠回りの影響ですが、細胞の老化防止は確実に人生を通して重要な働きになってくるため、間接的でもテストステロン値は重要な役割を果たしているのです。

気分と記憶力の改善

テストステロンの値が低いと、ホルモンバランスの乱れによってストレス感じたり、生理機能に異常をきたすことで不快感、うつ状態、倦怠感などを引き起こすことがあります。

そのような症状を改善してくれるのが、正常なテストステロン値です。テストステロンは脳に影響を与えることで、雰囲気・気分の改善とともに、認知機能を向上させる役割もあります

日常を気持ちよく過ごすためにも欠かせないのがテストステロンなのです。

性欲の改善

テストステロンは性機能を正常に保つ役割もあり、男性の場合はテストステロン値が高くなる思春期に性衝動・性的欲求が高くなるのはこのためです。

女性はテストステロンの値が低くなりやすい上に、もともと分泌量が少ないため、性欲が減退しやすい傾向にあります。

もし恋人や夫婦感での性生活にトラブルを持っている方がいれば、テストステロンの値が低い可能性があるため、テストステロン値向上の対策が必要かもしれません。

女性のテストステロン値が高いとどうなる?

テストステロンは女性にとって有用なものにもなりますが、同時にデメリットもはらんでいます。

男性は一般的に男性らしさの維持や筋肥大のために、テストステロンを増やし、高い値をキープしようと頑張ります(僕もその一人です)。

しかし、女性においては、テストステロンを増やし過ぎると悪い影響が出てきます。

主な影響として、男性的特徴が女性に現れてくることになります。声が低くなる、禿げてくる、体毛が濃くなる、ニキビができる、などが挙げられ、女性にとっては嫌な事ばかりですね。

更に、ホルモンバランスの崩れによる生殖機能の低下や月経周期の乱れ・停止などの性機能に関する部分にも影響を及ぼす事になります。

テストステロンの分泌過多は多くの場合、卵巣副腎などのホルモンを生成する器官に異常があるときに起こります。

もし以上に挙げた症状が見られる場合には、病院に行って内臓系に異常がないか検査を受ける必要があるかもしれません。

結論:低いか高いかよりバランスが大切

どちらか一方に偏ると、乱れが起こります。

これまで話してきた通り、女性においてテストステロンは高すぎても低すぎてもいけません。女性ホルモンと男性ホルモンの兼ね合いが何よりも大切なのです。

ただ、内臓に異常がある場合を除けば女性のテストステロン値が高すぎるという事はあまりないため、どちらかというと増やす事に意識を置くべきだと思います。

痩せたい方、体づくりをしている方もそうですが、どの年齢であっても女性にとってテストステロンは大事なホルモンです。

軽いジョギングや運動、筋トレなど、ライフスタイルを変えるだけでもテストステロンの値は改善されるため、少し意識をするところから始めてみましょう。

その他、性別年齢関係なくテストステロンを増やす方法は以下の記事で詳しく解説しています。

また、食べ物でもテストステロン値を上昇させることができます。

是非、これからのテストステロンライフに役立ててください。

では、また。