寝る前にツイッターやインスタグラムを確認するのは、今の世代の子供にとっては当たり前の事かもしれません。

しかし、昔から寝る前にSNSを触るのは悪い、と言われている事はなぜなのでしょうか?この記事では、ソーシャルメディアを寝る前に使うことが何故害になるかを研究結果から解説していきます。

ソーシャルメディアと睡眠習慣

携帯を寝る前に触る事は当たりまえかもしれません
ソーシャルメディアを確認する事で、脳は刺激され、睡眠の質を下げてしまいます。

青年の睡眠習慣に関する主要な研究によれば、イギリスの十代の若者たちは寝る時間をソーシャルメディアに費やし、健康と勉学を危険にさらしている可能性があるとのことだ。研究者が発見したところでは、三分の一以上の十代が少なくとも3時間ソーシャルメディアを使って過ごしており、更に五時間費やしている若者は五分の一である事を顕した。1日に3時間かそれ以上ソーシャルメディアを使っている人は十中八九寝る時間も遅い傾向にあっという。学校がある日の夜更かしは、「不十分な学問と情緒の成長」に繋がり得るため、研究者たちは特に懸念している。青年期における十分でない睡眠は、肥満や学校でのパフォーマンス低下、多くの精神障害と繋がっている[1]

研究によると、ソーシャルメディアのヘビーユーザーは、メディアの通知とオンラインでの会話を続けさせようとする誘惑とに惑わされた結果、夜の時間帯はほとんど起きていた、という問題が報告されている。

男女差の研究

グラスゴー大学の科学者は、論文審査と雑誌での発行がまだされていない予備報告書を公表した。報告書は、若者がソーシャルメディアと睡眠のバランスが、特に学校のある夜にとれるように支援を呼び掛けている。

「推奨されているガイドラインにそぐわない睡眠をとっている大半の青年が報告されいる中、ソーシャルメディアは昨今の十代の若者に対する影響因子である懸念が高まっている。」と、研究者たちは記述している。グラスゴーの心理学者であるHeather Woodsは、子供と青年の発育におけるの家庭生活の影響を研究している、国政代表的調査のUK Millennium Cohort Studyのデータを基に解析をした。研究はイギリス全国から招集した13歳から15歳の子供12000人を基にしたデータに焦点を当てている。研究報告によると、平均的な十代は毎日1時間から3時間ほどの時間をソーシャルメディアで過ごしていたようだ。三分の一は、そのほとんどが男子だが、一時間以下の時間しかソーシャルメディアに割いていない。ソーシャルメディアの使用頻度が3時間から5時間の「高い」に分類されたのは14%で、5時間以上の「とても高い」に分類されたのは21%であった。女子は男子よりもヘビーユーザーである確率が高く、「とても高い」グループの男子が14%であるのに対し、女子は28%と二倍の数字を出した

起きる時間に影響か

起きる時間にも影響を及ぼします

この研究は十代の睡眠不足を非難するものではないが、「高い」と「とても高い」に分類された若者の中で、それぞれ17%と68%が11時以降に就寝する傾向が平均の十代よりも高かった。更に、どちらのグループも、登校日に朝8時以降の遅い時間に起床する傾向が強かった

ソーシャルメディアをほとんど使わない若者における夜更かしや寝坊は少なく、良い睡眠のためには最小限の使用が良い事を示唆している。

ヘビーユーザーは夜に目覚めることも多く、ソーシャルメディアと睡眠の質も関係していることが判明した。「高い」「とても高い」グループに属した十代は、それぞれ7%と28%の割合で平均グループより夜中に目が覚める傾向にあったという。しかし、この研究では、悪質な睡眠習慣が夜間のソーシャルメディアの使用を駆り立てているという逆の可能性は否定できていない。

専門家の意見

同じように、ヘビーユーザーの就寝時間の遅い傾向も、十代の若者は普段疲れるまでソーシャルメディアを使って自然寝入っているだけ、という可能性もある。しかし、その行動も、夜の時間ばかりに行われていたり、ソーシャルメディアのチェックに忙しくて宿題のような課題を夜遅くにしていると、睡眠阻害を喚起するものになる。

研究の第一著者にしてグラスゴー大学のHolly Scottはこう述べている:「私たちはソーシャルメディアをよく使っている十代の若者ほど登校日に夜遅く寝る傾向にある事を発見した。彼らは起床時間が遅い傾向もあったが、始業時間は夜に十分な睡眠をとれていない証拠となっている。」

他の専門家も同じく懸念を示している。サリー大学の臨床心理学の講師であるBob Pattonは、こう述べる:「登校日であることを考えると、若者は朝8時ほどに起きやすく、夜遅くまで起きている人はより少ない睡眠時間しか取れず、そして睡眠不足は肉体的・精神的な問題に関係している証拠がある。5時間以上ソーシャルメディアを使っている若者の睡眠障害は、更にこの問題を深刻なものにするだろう。」

しかし、オックスフォードインターネットインスティテュートの研究指導者であるAndrew Przybylskiは、今回の研究結果はソーシャルメディアの使用の新しい制限の敷設を正当化するものではないと供述している。「影響は大きいものではない。インスタグラムを日に8時間使用している子供は使っていない子供に比べて半分の時間を睡眠に費やしている。」彼は語る。「この研究は科学者にとって、何時調査を計画するかを考える上で本当に良い資料だ。しかしながら、現状の方針を変えるほど十分なものではない。」